
「ちゃんと説明しました」
仕事をしていると、こんな言葉を聞くことがあります
でも、
説明したことと、相手が理解したことって、同じなんでしょうか?
学校でも、セミナーでも、研修でも、
先生が一生懸命説明する
テキストを読みあげる
ホワイトボードに書く
参加者は一生懸命メモを取る
そして最後に、
「今日は~についておはなししました」
となる
でも、家に帰って、
「で、結局何だったっけ?」
となったら……
それは本当に「伝わった」と言えるのでしょうか?
自分が講習をするときは、少し違います
「資料もテキストも見なくていい、そんなものは帰ってから復習に使えばいい、今は俺の話をよく聞け」みたいな勢いでやったりします(笑)
そう言って、まず話を聞いてもらいます
そして参加者に対して質問する
「じゃあ、これはどう思う?」
「なぜそうなる?」
「じゃあ、こうだったら?」
ここで大抵の人は、質問が来る前に自分に来たらどうしようと一生懸命答えを考えます
自分で必至に考えてもらう時間を与える
これが一番脳の記憶に焼き付く
最後には、
「今日、一番大事だったことを短く言うと何?」
と、再度問いかけます
ここで大切なのは、
こちらが「伝えた」ではなく、相手側が「理解した」
ということです
そして、これは教育だけの話ではありません
施術でも同じだと思っています
「ここをこうしました」
と説明する
でも、患者さん自身が何も変化を感じていなければ、ただ説明しただけです
一方で、
「えっ?」
「なんで?」
「さっきまで痛かったのに?」
となって、実際に動きや数値の変化を確認する
そのうえで、「なぜこうなったのか?」を説明する
そして、「なるほど!」となる
これは、単に「説明した」のとは違います
体感して、確認して、理解した
ここまで来て、初めて「伝わった」と言えるんじゃないでしょうか?
自分が大切にしているのは、
体感させる
↓
確認する
↓
なぜ変わったのか説明する
↓
理解してもらう
という流れです
そして、理解すると人は変わります
「なるほど、そういうことだったのか!」
と分かれば、自分でも考えられるようになる
だから、
「伝えること」と「理解させること」は、似ているようで全く違う
伝える側が、「ちゃんと説明した」
と思って終わるのか?
それとも、
「相手は本当に理解しただろうか?」
と、その先まで考えるのか?
この違いは、教育だけではなく、施術や接客、仕事そのものにもあるんじゃないでしょうか
結局、自分が何を伝えたかではなく、相手に何が起きたか?
そこまで考えることが、仕事なのかもしれません
