
昨日、Hot Pepperから初めて来院された女性
施術が終わり、帰り支度をしている時、
「すみません、ひとつ聞いてもいいですか?」
「この仮面ライダーの写真、撮ってもいいですか?」
そう言われました
もちろん、
「どうぞ、(笑)」
です
実は延寿堂には、かなり昔から仮面ライダーやウルトラマンなどの特撮関連のコレクションがあります

開業した24年前は整骨院や整体院にマンガは置いてあっても
フィギュアを並べてる店はありませんでした
自分は開院直後からカスタムしたフィギュアや自作のフィギュアなどを店頭に飾っていました
ただ、面白かったのはここからです
施術中、ずっと気になっていたらしい
今までも施術中にも時々、横目でチラチラ見ていたりするケースがありました
でも施術中だから、わざわざ聞くほどでもない
そこで施術が終わって、帰るタイミングになって、
「ひとつ聞いてもいいですか?」
となる
多分、ずっと気になっていたんでしょうね
そして話をしているうちに、今度は自分の過去の話になりました
「実は昔、こういうキャラクターショーに出たり、テレビに出たりしてたんですよ」
すると、
「えっ、そうだったんですか?」
まず一回目の驚き
さらに、
「今は趣味で、こういうものを造ったりもしてるんですよ」
と言うと、
「えっ!これ先生が造ってるんですか?」
「趣味で集めてるだけなのかと思ってました!」
ここで二回目
そして年齢の話になって、
「先生おいくつなんですか?」
「ちなみに今年、○歳なんですよ」
と言うと、
「えっ……そんな年齢なんですか?若い!」
三回目(笑)
一人のお客さんに、三回も驚かれます
そもそも飾ってあるものが、市販されてるフィギュアではなく、1/1サイズのレプリカマスクなので、普通に公式の展示会に並んでるような状態なので驚かれるのも当然かもしれません(笑)
実は、思い込んでいた
これまでは、
Hot Pepper=リラク・エステ
というイメージを持っていました
そして、そこから来るお客さんといえば、
「若い女性が中心」
「特撮なんて興味ないだろう」
そんなふうに、勝手に考えていたんです
だから、院内にある仮面ライダーのコレクションなんて、来院者からすれば単なる「先生の趣味」
そう思っていました
ところが、最近ちょっと事情が変わってきました
集客の方向性を、
40代〜50代を中心にする
そして、
「癒やし」より「痛み」にフォーカスする
肩こりや慢性的な腰痛など、実際に困っている人に向けて発信する
そうやってターゲットを変えていくと、少しずつ来院される方の層も変わってきたように感じます
そして今回の出来事
40代の女性が、施術中に仮面ライダーを気にして、帰り際に「写真を撮ってもいいですか?」と聞いてきた
もちろん、その方自身が特撮ファンだったわけではありません。
友人が凄く仮面ライダー好きとのことでした
これも当院ではよくあるケースの1つです
「友達が凄く好きな人がいる」
「昔見ていた」
「子どもの頃によく兄が見ていた」
そんな話が出てくる
今年はウルトラマン60周年、仮面ライダー55周年ですから、
今の40代、50代って、仮面ライダーやウルトラマンなどを子どもの頃に見て育った世代なんですよね
本人がファンじゃなくても、何かしらの接点がある
しかもこの二人のヒーローは国民的認知度の高いアイコンキャラクターなのでほとんど知らない人はいませんよね
「興味がない」と決めつけていたのは誰なのか?
今回、一番面白かったのはここです
扉が開いて、女性が入ってきた時、
「女性には、こういうものは興味ないだろう」
と勝手に線を引いていました
でも、それはお客さんが決めたことではありません
自分が勝手に決めていただけです
マーケティングでも、
「ターゲットは○○」
「この年代には○○」
「女性には○○」
と、いろいろな分類をします
もちろん、それ自体は必要です
でも、実際に人が来院すると、その人には数字や年齢だけでは表せない人生があります
好きなものがある
昔好きだったものがある
家族が好きなものがある
友達が好きなものがある
そして、そこから会話が始まる
今回の仮面ライダーも、最初から集客のために置いていたわけではありません
ただの私の趣味です(笑)
もっと言うと、自宅に飾る場所がなかっただけです
ところが、それが思わぬところでお客さんとの会話のきっかけになった
集客って、ターゲットを決めるだけじゃないのかもしれない
今回のことで、少し考え方が変わりました
ターゲットを決めることは大切です
でも、それ以上に大切なのは、
実際に来てくれた人を見て、自分の思い込みを修正していくこと
「この人たちは、これは興味ないだろう」
ではなく、
「もしかしたら、ここにも接点があるかもしれない」
と考えてみる
整体院だからといって、整体の話だけをしなければならないわけでもない
施術を受けに来た人が、帰り際に
「先生、これ何ですか?」
と聞いてくれたら、そこから会話が始まる
その会話の中で、その人のことを少し知ることができる
それも「人を知る」という意味では、施術の一部なのかもしれません
そして何より、
「このマスクの写真、撮ってもいいですか?」
という何気ない一言から、こんなことまで考えることになるとは思いませんでした
人生、どこにネタが転がっているかわかりませんね(笑)
