
最近、自分は57歳という年齢的な回復力をかなり意識して、トレーニングのやり方を変えている。
若い頃のように、
「とにかく鍛える」
「できるだけ追い込む」
「休まず続ける」
というやり方では、身体がついてこない。
むしろ今は、
刺激を入れる。
しっかり回復させる。
そして、また刺激を入れる。
この繰り返しを意識している。
いわゆる「超回復」を狙った身体作りだ。
現在、自分は3週間単位で身体の一部分にテーマを絞って、トレーニングを組み立てている。
今取り組んでいるのは腕。
ウェイトトレーニング、加圧、EMS、そして休養。
「短い期間で、どこまで効率よく腕を大きくできるのか?」
これを自分の身体で試している。
そんなことを考えていたとき、ふと昔のことを思い出した。
最近、肉体改造をする俳優が増えている
最近は、岡田准一さん、山下智久さん、福士蒼汰さんなど、役作りのためにかなり身体を作り込む俳優が目立つ。
短期間で身体を大きくしたり、逆に絞ったり。
映像作品のためとはいえ、その身体の変化には驚かされる。
そして、自分にはもう一つ気になる共通点がある。
この3人は、自分にとって武術という世界でつながっている。
3人の共通の師である中村師父。
そして、自分もその門下生の一人だ。
さらに、その教えをたどっていくと、そこには自分が子どもの頃から憧れていた人物がいる。
ブルース・リー。
ここで、話が現在から一気に何十年も前に戻る。
自分は小学生の頃からブルース・リーのファンだった
自分が小学生の頃、ブルース・リーに夢中になった。
映画を見て、身体を見て、動きを見て、
「こんな身体になりたい」
「こんな動きができるようになりたい」と、本気で思っていた。
当時は今みたいにインターネットなどない。
情報はテレビや雑誌が主だった。
そんな中でブルース・リーファンクラブという存在を知り、入会した。
中村師父も同じブルース・リーファンクラブのメンバーであり、当時からファンクラブでは中心的な目立った存在だった。
そして、そんなブルース・リーについて調べている中で、ある書物にブルース・リーが電気を使ってトレーニングを行っていたことを知った。
それが今皆が知っている「EMS」だ。
今でこそEMSという言葉は、治療院だけでなく、トレーニングやフィットネスの世界でも普通に聞くようになった。
でも、自分にとってEMSは最近出てきたものではない。
ブルース・リーを通して、小学生の頃から知っていたものだった。
そして中学生になった頃、親に低周波治療器を買ってもらった。
そこで何をしたか。
もちろん、ブルース・リーの真似である。
低周波治療器を身体につけて、
「これで筋肉を鍛えられるんじゃないか?」
と考えて、トレーニングの真似事をしていた。
最大ボリュームまで上げていくと、筋肉がつりそうになるくらい痛かった。
今考えると、かなり無茶な中学生だったと思う。
でも、当時の自分にとっては大真面目だった。
EMSは「最近のトレーニング法」なのか?
現在では、EMSという言葉を聞くと、「EMSトレーニング」
「EMSで腹筋を鍛える」
「シックスパッド」などを思い浮かべる人も多いだろう。
シックスパッドがテレビで紹介されて以来、一般的な認知度は高まったように思う。
うちでもEMSと言うと、「あの、お腹に巻くブルブルのベルト?」という反応が圧倒的に多い。(笑)
我が家にも、シックスパッド第1号と最新のコアベルトの2つがある(笑)
しかし、EMSが登場したのは実はもっと以前のはなし。
1960~1970年代にソ連で最初にトレーニング法として導入したという。
目的はオリンピック。

自分がこの業界に入った30年くらい前は、電気刺激といえば、むしろ治療院で使われる低周波による「リハビリ」のイメージが強かった。
低周波、中周波、さまざまな電気刺激で、関節に負担をかけずに負荷をかけていくというアプローチだ。
治療院の現場では、電気を使って身体に刺激を与えること自体は、決して新しいものではなかった。
時代が進むにつれて、中周波から高周波へと、より皮膚抵抗の少ない刺激と深部到達できる機器が登場し、「電気で筋肉を収縮させる」という仕組みが、寝たままで出来る筋トレの代用、ダイエットのアプローチの1つと、治療院業界でも注目されるようになっていった。
自分はそのずっと前から、EMSトレーニング法という発想を知っていたことになる。
それを教えてくれたのが、ブルース・リーだった。
ブルース・リーは、なぜEMSを使ったのか?
ブルース・リーがこのEMSと出会うきっかけは、トレーニング中のケガがキッカケだったとされている。
腰背部を傷め、かなり深刻なダメージを受けていたところ、友人で格闘家でもあったマイク・ストーン氏の提案だったという。
負傷した背中のリハビリや痛みの治療として電気刺激の効果を実感したブルース・リーは、持ち前の旺盛な探究心を発揮し、「動かせない筋肉を電気で維持できるなら、健康な筋肉に強い電流を流せば、さらに限界を超えたトレーニングができるのではないか」と考えたそうです。
本来は治療・リハビリ目的の電気療法を実際に体感したことで、「これはトレーニングとしても応用できる」と考えたのは流石です。
思えば加圧トレーニングの誕生も正座をして足が痺れるという体験から生まれたというのにも近いですね。
そして現在、自分もEMSを使っている
何十年も前。
中学生だった自分は、低周波治療器を身体につけて、ブルース・リーの真似をしていた。
そして現在。
自分は柔道整復師として身体に向き合いながら、トレーニングの中でもEMSを使っている。
もちろん、今は当時とは機器も考え方も違う。
ただ、
「筋肉に外部から刺激を与える」
という発想そのものは、あの頃から自分の中にあった。
最近の自分のトレーニングでは、EMSを「楽して鍛えるためのもの」とは考えていない。
むしろ、
ウェイトで刺激する。
加圧で刺激を変える。
EMSでさらに刺激を加える。
そして、休む。
この組み合わせの中で、身体がどう変わるのかを見ている。
特に今は年齢的な回復力も考えなければならない。
若い頃と同じように、毎日限界までやる。
それではなく、
刺激と回復をセットで考える。
それが今の自分の身体作りだ。
