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「痛みはありますか?」
カップを背中に吸着させた際に中が真空に近くなりますので、皮膚を引っ張られるような感覚があります。 その強さは吸引圧やカップの個数によっても異なります。
当院では、初回は弱めで反応をみます。最初の数分は痛みを感じる場合がありますが、 5分もしないうちに血行が良くなり気持ちよくなってきます。施術後すぐは皮膚に赤く跡が残りますが、 約1週間~10日で消えていきます。
「夏場に吸い玉をやると赤い丸い痕が気になるのですが・・」
当院では専用の機器を用いて丸い痕のつかない施術も可能です。 スライド法といいエステなどではエンダモロジーとしてセルライトの揉み出し効果をねらった 施術にあたります。
「血液を抜いたりできますか?」
瀉血(しゃけつ)といって、昔は盛んに行われていたようですが現在そのような行為は感染症の原因にもなる為、 医師以外は一切おこなうことができません。
「吸い玉をやると温かくなるのは何故ですか?」
吸引することで皮下の血管が拡張し、カップを外すことで血流が促進することで皮膚の表面の温度が徐々に上昇します。また皮膚に点在する温度感覚センサーに対し、一度に沢山のカップで刺激を与えることで温かく感じるようになります。少ないカップでは何度も繰り返してカッピングをすることになるので、当院のように多缶法を用いるのが最適です。
「吸い玉をやった後にだるさが出るのは何故ですか?」
あまり強い吸引圧でカッピングをすると、筋肉間損傷といって、筋線維そのものには損傷はないのですが、軽微な皮下出血を生じます。  皮下出血は傷ついた患部を早く治す為の人間の自然治癒力の働きによるもので、傷ついた部分に血液を送り込み積極的に患部を治癒しようという表れですから皮下出血そのものは悪いものではありません。  しかし、過度な皮下出血は患部近辺の酸素を大量に消費します。細胞は酸素がなくなると生きてはいけません。その為、大量の内出血が発生するとまわりの元気な細胞も次々と死んでいきます。(二次的低酸素障害)結果広範囲の酸欠状態となり痛みやだるさが後から出てくるのです。吸い玉は適切な圧力で正しく施術を行わないとかえってつらくなったり、水泡が出来てしまう事もあるのでお店選びは慎重に行いましょう。
「これも吸い玉療法?」
多くの方が整骨院でよく使用される干渉波療法と勘違いされているようですが、干渉波療法とは 皮膚に導子を吸着させて低周波を流す電気療法のことです。この場合あくまでも吸着は手段であって 吸い玉療法の目的とは異なるものです。
また、いらっしゃる方の中には、「脂肪吸引?」とか、「エステでやってるもの?」「よく格闘家の背中に丸い痕が ついてるのを見たことがある」とおっしゃいますが、少なくとも「脂肪吸引」は別物です。 エステやサロンでおこなわれているものに関しては、通常「カッピング」と呼ばれ、実際にエステティシャンの方々も 延寿堂に多く来院されますが、その方たちのお話によると、料金が高額であったり、吸い玉のみではできなかったりするようです。 またカップ数も少なく、延寿堂で施術を受けた方は「こんなにカップを着けてもらったのははじめて」 という感想をよく耳にします。 三つめに関しては、まさに吸い玉療法の結果であり、格闘家だけではなく各スポーツ分野においてトレーナーやコーチが 積極的に選手のコンディション作りに利用されております。