通勤途中やスポーツなどでおこる手や足の捻挫や打撲などすみやかに適切な処置をおこなうと治りも早くなります。
同時に微弱電流マイクロカレントを併用することをおすすめします。
ATminiとフィジオナノ
RICEの処置は内出血や腫れ、炎症をいかに最小限に抑えるかが目的となります。
(ひどい出血がみられたり、傷口が開いていたりする場合は※直接圧迫法を施し、ただちに医療機関を受診してください。)
迅速な初期処置が予後を決定するといっても過言ではありません。
※直接圧迫法:出血している傷よりも大きい厚手の滅菌ガーゼや清潔なハンカチ等を傷口の上に直接のせて 両手で真上からガーゼとともに止血できるまで患部全体を圧迫する。
ただちに運動を中止して患部の安静をたもつ。
冷やすことで血管を収縮させて炎症や出血を抑え、痛みを軽減する。また、 周囲に※二次的低酸素障害が広がるのを防ぐ。
冷却の方法としては氷のうを用いるのが理想ですが、ない場合は ビニール袋を重ねて氷を水にくぐらせたものを入れて使用します。なお、アイシング時の凍傷には注意してください。
アイシングについての注意点は下記「アイシングと凍傷の予防」を参考にしてください。
患部を圧迫することによって、内出血や腫れが起こるのを抑える。 腫れはケガが起きてから5~6時間経った頃が最も激しくなります。
患部を心臓よりも高く挙げることで、内出血を抑える。
※破壊された細胞の周囲の細胞が酸欠状態によって死滅していく現象を「二次的低酸素障害」と呼んでいます。
ケガをすると、損傷を受けた部分の細胞は壊れてしまいます。細胞膜が破れて細胞の中にあった細胞液が周囲に流れ出したり、 近くの毛細血管が切れて血液が流れ出したりします。(内出血)
毛細血管が切れると、生きるために必要な酸素や栄養素の補給路が断たれることになり、 細胞は途端に死滅の危機に瀕します。 細胞の外に染み出した細胞液や血液は、その水圧によって周囲の毛細血管を押し曲げます。この物理的刺激によって 正常な血液循環が阻害されてしまうのです。
その結果、健康な細胞の酸素や栄養素不足に拍車がかかることになります。さらに老廃物が細胞内にどんどん溜まった状態になるので、代謝は著しく損なわれます。
腫れは、受傷後5~6時間経った頃が最も激しくなります。 包帯やギプス等の圧迫加減で、しびれや阻血が起きる場合があるので注意が必要です。
生物の細胞は、温度が低下すると代謝レベルが落ち、活動が不活性化する特徴があります。 ヒトの細胞も冷却されると代謝レベルが落ちます。 アイシングは細胞の代謝レベルを下げ、細胞が必要とする酸素・栄養分の絶対量を減らす効果があります。 これにより周囲細胞の二次的低酸素障害を防ぐことができるのです。 患部の腫れが落ち着いてきたら、今度は逆に温める必要が出てきます。
アイシングを行う際に気をつけなければいけないことは凍傷の予防です。皮膚がただれたり、水泡を起こさせない為にも 理解しておきましょう。
家庭用の冷蔵庫から取り出した冷却用具は0℃以下になっている場合がほとんどです。直接皮膚にあてると 簡単に凍傷を起こす危険性がありますので、間にタオルをはさんだり、 一度水にくぐらせてから使用するなどの必要があります。
院長はケガの専門家、柔道整復師であるとともに応急手当の普及員でもあります。