手技療法は上記施術の補助や、整復時などで行います。
手技によるマッサージ的な施術は行っておりません。
基本的にアイシングはケガの直後、もしくは患部に熱・発赤・皮下出血が認められたときのみで、それ以外は温熱療法が不可欠です。
スポーツをする前にウォーミングアップをするのは当たり前です。
急な激しい動きに筋肉や腱が対応できるように準備運動で身体を温めるのは誰もが無意識に行っています。
硬くなった筋肉を運動による発熱(温熱)とストレッチで柔らかくしているわけですね。
1日の疲れを癒すのにお風呂に入るという習慣も、温泉で湯治を行う習慣も古くから日本で行われています。
しかしながら、当院に来院される多くの方がシャワーのみで、入浴をしっかり行っているという方は少ないです。
ギックリ腰も含め、お湯に浸かると緊張がほぐれて楽になったという経験をした方は多いと思います。
その根拠がこちらの表になります。
1℃~4℃の温度上昇により痛みの軽減と可動性の向上が期待できるとあります。
これほど心地よい温熱効果を知っているにも関わらず、どこの治療院に行ってもいきなりマッサージしたり、強く押したり、捻ってみたりと、これでは硬いお餅を手で力いっぱいこね回すようなもの。
上の画像のようにひび割れ乾燥したお餅があなたの筋肉だとして、これを深層筋アプローチと称して思いっきり力を込めて揉んだり捻ると、お餅はバラバラに砕けてしまいます。
硬いお餅もつきたてや、一度レンジで温めるとどうなるでしょう?
また柔らかくなり、伸びもよくなります。
一度熱が入ったお餅はそれが冷めるまではしばらく柔らかさが持続しますよね。
ソフトビニール成型され人形なども筋肉や身体に例えやすいですね。
どんなに曲がっても、つぶれても、熱いお湯に浸せばまた元の形に戻ります。
これが他の治療院と当院の決定的な効果と持続性の違いです。
筋肉はよく形状記憶合金にも例えられます。
慢性化したり、瘢痕化した筋組織は手技や鍼では効率よくほぐすことは不可能です。
たとえ一時的に力技でほぐしたとしても、形状記憶合金ですから元の形に戻ろうとします。
また、深層筋にアプローチするには超音波以上の高周波が不可欠です。
超音波以上の高周波は患部の組織の温度を2~4℃近く上昇させ、ミクロマッサージ効果は皮下6cm以上まで伝えるることができます。
残念ながら、手技や入浴でも遠赤外線でもここまではできません。
火傷をするか強烈な揉み返しが襲ってきます。
さて、治療の前に十分に温熱療法を行っている治療院はあるでしょうか?
来院される方、利用される方の多くは肩こりや慢性腰痛などです。
それなのに、温熱療法もやらないでマッサージするだけ。
これでは「その時は気持ちいいけど、1歩外に出たら・・・」という言葉が出るのが当たり前だとは思わないでしょうか?
先にも述べたように当院では深部に短時間で届く、高周波の機器を豊富に揃えております。
超短波ともなれば1秒間に2700万回の振動で深部から立体的に温めていきます。
強く押して深部に届かせるというようなナンセンスな施術は一切ありません。
また流行りの筋膜リリースですが、「リリース」とは開放を意味します。
筋膜は疲労すると癒着しやく、そう簡単に開放できるものではないのです。
巷では一生懸命ローラーのようなものでこすっていますが、膜を剥がすのに一番ダイレクトな方法は何でしょう?
答えは簡単、そう、引っ張ればいいんです。
ではどうやったら効率的に広範囲に繋がっている筋膜を剥がせるでしょうか?
そう、きくち式カッピングのリーブ法を使えば一気に全身の筋膜をリリースすることができます。
しかし、効率よく筋膜リリースをかけ、持続性を上げるにはもう一つ重要なアプローチが必要になります。
筋膜を覆う外周膜の繊維はコラーゲンとエラスチンで、コラーゲンは硬く、エラスチンは伸びるという性質があります。
問題はこのコラーゲン繊維をどう変化させるかにあります。
コラーゲンはプラス3度の温熱作用で、柔らかくなることがわかっています。
深部の筋肉に対して、プラス3度上昇させるには赤外線や遠赤外線でも届きません。
そこで高周波を使用します。
当院では、超短波、超音波、ラジオ波を主に使用します。
筋膜がお餅のように伸びる状況を作ってから引圧をじっくりかけていく
これがきくち式筋膜リリースメソッドなのです。
その他の座骨神経痛や腰痛、股関節痛、膝の痛み、足底筋膜炎などは数分で効果が現れます。