31 1月 ギックリ腰
先日の大雪以来、「腰が痛い」人が増えています。
雪かきで腰を傷めた人も多いでしょう。
そんな中、昨日も一人ギックリ腰で来院。
ギックリ腰特有の姿勢です。
前屈、後屈もほぼできない状態です。
3年前にもギックリ腰で当院に来院し、症状が治まったあと通院しなくなった方の一人です。
治療院である限り、この傾向は永遠に続くことが15年やってよくわかりました。
何事も、続ける、メンテナンスが大事ですね。
今回は特に仕事上でも大きな変化もなく、プライべ―トでも特に無理はなく、雪かきもしていないそうです。
ギックリ腰は重たいものを持ち上げたからとか、急激な負荷が原因とか言いますが、僕の臨床経験上ほぼ普段の筋疲労が全てで、それに急激な温度変化(低気圧や体温低下)などが加わることで、くしゃみや咳払い程度の急激な筋収縮が引き金になってぎっくり腰になるケースが多いです。
なので、普段から筋疲労を溜め込まないことが重要です。
そのために自分でできる最低限のケアは何でしょう?
簡単です。
お風呂に浸かることです。
僕のところに来院する方の7~8割強が入浴していません。
シャワーで「汚れを落とす」のが目的になっており、「疲れを落とす」ことはできていないようです。
それゆえ睡眠も浅くなる傾向が強く、負のサイクルにハマっている状態です。
ギックリ腰は炎症が起きている→冷やす(アイシング)→安静というのがほとんどか思いますが、それでは治癒はしません。
まず、炎症という一言で片づけてしまう前に、アイシングの必要性を考えるべきかと思います。
あまりの痛さに、急性期はうつ伏せになるなどのポジションすらとれないことが多く、それをアイシングにより一時的に無痛にさせて施術を行うのはありかと思いますが、そもそも患部に熱や腫れ、皮下出血などがないのであれば、冷やす必要性や根拠がありません。
その証拠に、ギックリ腰だと言ってきた患者さんに入浴して痛みが軽減するかどうか試してもらうと、大多数の方が「少し楽になった」と言います。
疲労した筋肉が血行不良を起こすことで酸欠状態になり、温度低下を起こし痛みが出ているのであれば、深部に届くような温熱療法を加えていかなければリカバリできません。
上の画像は今回施術前にサーモグラフィーカメラで体表面温度をとらえたものです。
ちなみにこの時点での患部(痛いと思われる自覚痛点)は右の〇の部分です。
温度は2度も下がっています。
これを冷やす必要性ってありますかね。
ほとんどの治療院や病院でも温度までチェックするところはありません。
これだけ時代はEBM(エビデンスベースドメディシン)と言われてても、検査器具や適した物理療法機器を揃えた治療院は見たことも聞いたこともありません。
今回は立体動態波もラジオ波もカッピングも超音波&ハイボルテージもフル活用。
施術後のサーモグラフィーでは患部の体表面温度は4度上昇しています。
ご本人、3年前とは院も設備も変り、施術内容にも驚いていました。
施術中はずっと心地よかったそうです。
痛みが出たのがこの日の朝ということで、痛みのピークはまだこれから。
施術後、動き始めは痛みが残るものの、立った姿勢はかなり安定し、痛みの感じもだいぶ狭くなったそうです。
テーピングとサラシ固定で、姿勢も更に安定し立った状態でスーツを着替えられるくらいになりました。
次回は3日後に治療予定です。
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