
01 3月 筋電図セミナーと日本セパタクロー協会
先日、「表面筋電図セミナー」に参加してきました。
日本リハビリテーション技術教育研究機関の下野先生による筋電図の講義と
ドイツProxomed社のリュウさんによる ヨーロッパにおける体幹の評価とトレーニングの2部構成となっており、通訳に了徳寺大学 准教授 の越田 専太郎 先生が来られました。
セミナー申し込み後に気づいたのですが、偶然にも越田先生は日本セパタクロー協会理事であり、強化委員長でもあります。
紹介時には特にその辺は触れてませんでしたが、自分の横にリュウ先生がいて、隣にいたスタッフが英語でセパタクローの説明をしていたのが印象深かったですね。
セパタクロー初めて2年になりますが、まだお会いしたことがなかったのでこんな偶然もあるのかと楽しみにしていました。
一体どんな繋がりだったのか、いつか聞いてみたいと思います。
参加者は15名くらいで、女性が一人。
「筋電図計を使ったことのない人」という質問で挙手したのは自分くらいだったので、ほとんどの参加者は病院勤務者、あるいはPTの方だったのかと思います。
柔整でこの手のマニアックなセミナーに参加する人はやはりいないのだろう。
おかげで下野先生は、まったくの初心者ということで自分にスポットを当てて講義をすすめてくれたので非常にわかりやすかった。
面白かったのはリュウ先生の講義で、海外の医療事情に関して。
日本では、腰痛で病院に行くと、レントゲン撮って、骨に異常がなければ湿布出されておしまい、もしくはリハ室送られて効いてるのか効いてないのかみたいな電療とマッサージ、牽引みたいなところですが、
筋電図や超音波を用いて検査をするなんて、日本では考えられないですよね。
日本で超音波の検査というと、妊娠時のエコーとか動脈硬化をみたりとか、柔道整復師は一生懸命骨折とか診ようと努力してますね。
ちゃんと医療機関と連携できていれば、レントゲンもCTもMRIも正確に撮ってもらえます。
わざわざ見にくい超音波で画像観察する必要がどこにあるのか、自分は医療機関で診てもらえない筋の硬さを観るのは適しているとは思いますが。
実際あんな画像見せて、一般の患者さんは何がなんだかわからないというのがオチです。
質問はしませんでしたが、恐らく筋の硬さや皮下組織の厚さとかを診てるんじゃないかな。
うちでも1度デモしてもらったことあるのでご紹介。ビューズアイ
これを使って、どの物理療法が一番筋の硬さを変化させるかを検証してみたんです。
吸い玉、ラジオ波、超音波、ハイボルト等・・・・
結果は意外でしたよ。
まあ、たった1回のデモだし、被験者数人なのでもっとデータとらないといかんのですが。
こういう実験して患者さんに説明すると、説得力は上がりますね。
はなしもどりますが、腰痛患者に対しての取り組みがまたすごい。
基本レントゲンなどの画像診断で異常がないと、トレーニングのプログラムを渡されるそうです。
それに沿ってプログラムをこなして、改善が見られないようなら手術の適応という流れになるそう。
そのプログラムがびっくり!
痛みのコントロールに30分から60分、物理療法と手技療法
メディカルトレーニングに60分
リラックスタイムに30分から60分、
ここでなんとランチ(昼食)も込みです。
これ質問したら受けてました。
最後にグループセラピーとセミナーが30分だそうです。
これらをこなして、ドクターに確認をとり、保険会社がこの費用を全額支払ってくれるのだそう。
自費治療をやってる自分としてはプログラムの内容や金額(費用)に興味が深々。
なので質問してみると、ユーロではありますが、日本円にすると大体1万5千円から2万円くらいの費用になるようです。
ランチ込みでほぼ1日ですよ。
自分も人間ドック的なコース考えてはいましたけど、海外ではすでに医療機関で実践してるんですね。
驚きでした。
セミナー終了時、越田先生にもご挨拶出来たし、この日はちょうどセパタクローのジュニアオリンピック大会決勝戦だったので、急いで会場に向かったようでした。
自分にとっては有意義なセミナーとなりました。
ゆくゆくは個人院でも筋電図やモーションキャプチャーなどを用いて評価をする時代が来るのかなとか、
目指すところはまだまだという感じです。
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