
02 11月 間違ったセルフケアで逆に治癒を長びかせていることも・・・
11月に入り、段々と気温も下がってきました。
血流、大丈夫ですか?
冷えや体温でお困りなら、温熱療法が得意な延寿堂にお任せを。
これからマラソンシーズン突入ですね。
うちの中学生組も今日は学校のマラソン大会で立川に行っています。
ちゃんとお弁当のおにぎりも作ってあげました。
現地でのアップを手短に済ませられるよう、長男にクール&フィットをすすめたのですが、頑なに拒否されました。(笑)
もっとも先月陸上部を引退するまで毎日走っていましたし、自分よりも遥かに若いので、こういったモノに頼る必要性を感じないのでしょうね。
スポーツの救護でも種目が違えば、どんなケガやトラブルが多いのか、どんなモノを用意すべきかが異なりますね。
過去に柔道の救護に行っていたときは捻挫や脱臼などが多かったし、空手だと打撲や脳震盪が多かったです。
東京マラソンのボディケアブースや中学生の駅伝大会などでは、当日のケガというより、オーバーユースによるトラブルが多かったです。
すでに症状が出ている状態で走っている方が非常に多いですね。
で、一番問題なのは本人たちがそれを「ケガ」「治療が必用な状態」ということに気付いていないことだと思います。
本当に歩けなくなったり、痛みが酷くなって始めて治療の必要性を感じるようです。
それまでの間は、湿布を乱用したり、冷やし過ぎるといった傾向が強いですね。
これでは絶対に良くはならないです。
ですので、治療に通わずセルフメンテナンスしたい方向けのアイテムをいくつかご紹介いたします。
まず、湿布の乱用と間違ったアイシングをやめましょう。
湿布=「アイシング」または「冷やす」と思い込んでる方が非常に多いですが、あくまでも消炎鎮痛剤です。
冷やすのが目的であれば氷嚢がベストです。
クライオパックや冷却スプレーなどはやりすぎると凍傷の原因にもなります。
氷は一度水にくぐらせると溶けはじめますので0℃以下にはならずに、凍傷を起こしにくくなります。
また似てるようですが、湿布とアイシングシートも異なります。
アイシングシートは水分の含有量が多く、ケガをした時、患部が熱を出しますのでそれを抑える効果があります。
いわゆる熱さまシートですね。
これは氷嚢がないときの携帯用応急処置として有効です。
湿布についてですが、温感湿布なんてのがあるから余計に紛らわしくなるんですね。
箱に「冷感」「温感」と書いてあるように「冷感」タイプはメントール系の成分が含まれているので、貼った瞬間ヒヤッとします。
温感タイプは唐辛子エキスなどカッカする成分が含まれるため、温かい感覚が出ます。
でも実際に患部を冷やしたり温めたりする効果はあまり期待しないほうがいいでしょう。
また乱用することでの副作用も一度ご自身でググってみることをおすすめいたします。
ですので、
アイシングシートはケガの直後や熱感のある時に貼る応急処置用冷却シート。
乾燥してひんやり感がなくなったら外しましょう。
湿布は「痛み」に対しての消炎鎮痛で、慢性の場合には冷感湿布をお尻や太ももの下に数十秒敷いて、人肌位に温まってから貼るとヒヤッとしません。
湿布もせいぜい数時間で外したほうがかぶれ予防になります。
自分はアイシングシートは使用しますが、湿布はかぶれが出る場合もあるので使用しません。
代わりにこちらを使用し、おすすめしています。
おすすめする理由は
ハーブが主成分なので
・安全性が高い
・香りが爽やか
・スプレ―式なので貼る手間がなくかぶれにくい
・べたつかない
などといっ理由です。
もちろん効果が高く、即効性があるのが一番の理由ですが。
日本では珍しく、ウォーミングアップ用とクールダウン用の2種類があり、スポーツ前後で使えます。
個人的な経験から言うと、「痛み」や「かゆみ」には断然クールダウンタイプがおすすめです。
10分から15分程度で効果を感じられます。
ヒヤッとするメントール感を抑えたのがウォームアップ用のスポーツタイプです。
こちらはマルチで、急性・慢性どちらに使っていただいてもベターです。
ただ現在輸入代理店がないため入手困難な状態です。
意外とクラブ活動している子供たちに人気があります。
あまり大人のような先入観がないからなのかもしれません。
最近強く思うのは治療でもなんでも、固定概念や先入観が強いので素直に受け入れられないのかなって。
痛みも長く患っていると脳が「痛い」って刷り込まれて、10あった痛みが2~3くらいまで下がっても一生懸命痛いところを探す行為を続けたり、まだ痛いという言葉を発します。
なので治療師は施術前と施術後のビフォーアフター(違い)をしっかりと見せていく必要性がどんどん高くなりますね。
はなしがそれましたが、アイシングについて。
アイシングの効果は
・炎症や筋疲労による熱を抑える
・皮下出血などによる腫れを抑制する
・痛みを抑えるなどです。
冷やすことで血管が収縮し、皮下出血を抑え、2次的な細胞の破壊を抑制し、痛みを和らげます。
ただしこれを続けるとケガの治癒は長引きます。
当然ながら壊れた組織を修復するのは血液運搬によるもので、新鮮な酸素を送り込み、老廃物を除去する活動を促進する必要があるので、アイシングをするればするほど、血管が収縮し血流が悪くなります。
そういう意味では喫煙もニコチンの作用で血圧を上昇させ、血管を収縮させるので治癒が遅れます。
ですので、いかに早くアイシング状態から温熱療法に切り替えていくかが、早く治す重要なポイントとなります。
しかし、スポーツの世界でも一般的な急性期の痛みでもすぐに「冷やす」という感覚が抜けないですね。
日本には昔から「湯治」という文化もあり、温泉に浸かったり、リラクゼーションとして利用される方は多いですよね。
玉川温泉なんかも病気の療養などで人気のスポットです。
身体を温めることが体温を上げ、血流をよくすることも知っているのですが、当院のご利用者はお風呂に浸かる方が非常に少ないです。
帰宅しても単純にシャワーで汚れを落とすだけ。
ネットを見て来る方が多い当院では、来院される方の傾向があり、若い方が多く、デスクワーク中心という仕事が症状に直結したケースがほとんどです。
独身者が多いのもひとつの理由で、追い炊き機能がないバスタブ、溜めるのに時間がかかる、不経済という理由もあるようです。
ずっと同じ姿勢なので血流が悪くなり、足がむくんだり、腰がつらくなったり、肩が凝ったり、目が疲労したりしています。
もう良姿勢なんて関係ないです。
いくら良い姿勢でも同じ姿勢をとり続ければ、結果的に血流が悪くなります。
ですので、お風呂に入るメリットをできるだけ伝えるようにしています。
ギックリ腰でもお風呂で温めたら楽になるケースがほとんどです。
温熱作用で血流が良くなり、筋肉の緊張もほぐれて、動きが楽になります。
痛みも若干和らぎます。
実際ギックリ腰になると、全身の筋肉に緊張が伝わり、患部以外の筋疲労も起こります。
そういう点で入浴して身体を温めた方が、患部以外の余計な緊張も解けるのでおすすめです。
温めて逆につらくなった場合だけ、アイシングをしてみてください。
基本アイシングは
・あきらかな皮下出血がある
・ケガの直後
・熱感がある
という場合に限定して行ってみてください。
長くなりそうなので、今日はこのくらいに。
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