
29 9月 急な首の痛み
9月の終わりに来て、急な気温の低下。
気圧は少なからず人の身体に影響を及ぼします。
今日のラスト、昨日の朝目覚めたら首が激痛で動かすと痛いといって来院。
本人は寝違えではないと言うが、人によって寝違えやギックリ腰の認識は異なる。
寝違えもギック腰も五十肩も医学的な傷病名ではない。
なので、人によって一発で治ったとか治らなかったとかいう、ありがちな話になる。
時々素人がいかにもっぽく説明しているのを聞くが、所詮こんなものだろうと聞き流している。
手指にしびれ等はなく、圧痛もない。
首を動かすと痛むということで、どの方向にも張る感じという言葉が出る。
腕の触診をして手の一部に刺激を入れた状態で、首を再度動かしてもらうと動きがスムーズになり、痛みも減るようだ。
恐らく、普段の疲労、気温の低下、寝方の問題、寝返りの有無などが重なって、頚部の筋肉が阻血状態となって、今回の症状が出たのだろう。
最初にハイボルテージを手の方から順に入れていくと、どんどん痛みが減り、首の動きも滑らかに早くなる。
最後に頚部にハイボルテージを入れた後はほぼ痛みが無いと言う。
ただ、ハイボルテージだけでは持続性がないので、超短波とラジオ波を入れたあとに背部全体にカッピングと、肩部には立体動態波を入れた。
まあ、急性というと冷やせという人が多いが、熱も腫れも出血も無いのに冷やしても不快なだけなので、当院では絶対にやらない。
むしろ阻血なら温めない限り治癒しない。
一応サーモグラフィカメラもあるが、深部温は見れないのであまり使うこともないが。
ただ根拠は必要。
お風呂に入って楽になるということは冷やしてもいいことはない。
硬結や癒着、瘢痕などの場合は高周波、超音波以上の深部温熱刺激が不可欠になる。
だけでもダメなときもあり、特に五十肩なんかは手技による痛いリリースも必要になる。
本当に五十肩になったら、ちょっとくらいでは変化は出ない。
SNSでよく見かける五十肩専門とか、たった何秒触れるだけでとかいうの、そもそも五十肩を解ってるのか、それとも騙されるやつがいるの解っていてやってるのか、不思議でしょうがない。
治療は魔法ではないのだよ。
治療終了後は着替えも楽にできたようでした。
来週また症状追いかける予定です。
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