26 9月 痩せていても健康とは限らない?BMI18.5以下に多いⅡ型糖尿病とは
今年の6月から2週に1回、八王子から通われる60代の女性。 来院時の悩みは「冷え」「肩こり」「だるさ」でした。 見た目、痩せすぎている感が強いのでカッピングはあまり向かない感じだった。 週1回整体に通うも、変化がなくインターネットでカッピングを知り、当院へ来るというパターン。 症状から、カッピングだけでは厳しそうなので他にも良いアプローチ法があることを伝えて色々とチェックを行った。 まず、「冷え」ということなので、どのくらいの冷えなのかを客観的に捉えるために腋窩温を測定。 35.1℃、明らかに低体温。 本人も驚く、が、当院ではよくあること。 健常な人の腋窩温が36.5℃だとすると、1℃以上低くなっています。 体温1℃の低下で基礎代謝や免疫力などが15~30%低下します。 なので、まず体温を上げてあげることが必要。 次に体組成をチェック。 身長150cm 体重41.1㎏ 体脂肪率32% 内臓脂肪レベル3 BMI18.3 基礎代謝965㎉ 身体年齢48歳という結果だった。 率直な感想は、痩せている割に体脂肪率が高いが、内臓脂肪レベルは低い。 皮下脂肪型にも見えないが、一体どこに脂肪が?という感じだった。 健康体重は49.5㎏なので いずれにせよ、標準体重よりも8.4㎏低いので筋トレは必須。 本人の言う疲れやすい、冷え感は筋肉量の少なさからくるものだろう。 ということで体力のない60代女性に合わせた形で指導をして、肩こりや冷え感はだいぶ落ち着いてきていた。 そして先日、「健康診断で血糖値が高いと言われた」という。 本人は痩せているし、何の説明もなく半年後に再検査と言われただけだという。 普段の食事も聞けば特に問題のないレベルだった。 <痩せ型女性に多いⅡ型糖尿病の疑い> 以下の研究は、順天堂大学大学院医学研究科・スポートロジーセンターの河盛隆造センター長、田村好史准教授、染谷由希特任助教、代謝内分泌内科学の綿田裕孝教授らの研究グループによるもので、女性の8人に1人、20代女性の5人に1人以上が「やせ」と判定され、若年13%、閉経後37%が糖尿病予備軍と言われている。 BMIが18.5未満と痩せた女性の中には筋肉の量や質が低下している人がいて、そのような女性は糖尿病の発症リスクが高まるらしい。 BMIの求め方は身長×身長×22です。(例)160cmの場合は1.6×1.6×22で56.32㎏となります。 血糖値を調整するインスリンというホルモンの分泌量が少ないことに加え、全身の筋肉量が少ないこと、筋肉の中に脂肪がたまっていることなどが高血糖と関係しているそうなので、今回のケースは正にコレ! どこに脂肪があるのか不思議だったが、少ない筋肉の中に入り込んでいたわけだ。 一度CT画像も見てみたい気がする。 更に握力を測ってみたら、平均年齢の数値より10㎏以上低いことも分かった。 このことを伝えると、今までの症状がなぜ起きていたのか、今回血糖値が高いと言われた原因も含めすべてに納得がいったようだ。 カウンセリング時に既往歴や健康診断の定期受診のチェック欄もあるのだが、その時点では異常なしに〇が付いていたので、ちょうど進行しつつあって、タイミング的に当院へ来たのが良かったのかもしれない。 あのまま整体に週1回通って揉み解してもこの症状は絶対に改善されなかっただろう。 ということで、今回より彼女のプログラムはファンクショナルトレーニング中心のメニューに変更。 今までは冷えに対するアプローチとして自律神経も加味した超短波や有酸素的な温浴に加えEMSなどを行っていたが、今回からはウォーターバッグを使ったエクササイズとパンチミットとキックミットを使ったトレーニングなどをプラス。 そして、体組成のチェックも一般用からアスリート用にチェンジ。 タニタの方は一般とアスリートと両方測定可能で、両手足別々で筋肉量や皮下脂肪量が測定可能。 自宅でのトレーニング法と食事の指導もして次回から糖尿病対策としてパーソナルボデイケアを続行します。 因みに彼女、しまい込んでいたWii Fitを引っ張り出して毎日トレーニングしています。 当院おすすめのWiiFitに関する記事はこちら。 当院は痩せるダイエットだけでなく、その逆のパーソナルトレーニングも行います。 健康になりたい方、将来要介護状態になりたくない、ロコモ&メタボ対策はパーソナルボデイケア延寿堂で! どなたでも月1万円から体験スタート可能です。 ...