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スタッフブログ
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8月に入りました。
まず、今月の休診ですが。
10日~14日、19日~20日がお休みとなります。
ご予約はお早めにお願いいたします。
さて、タイトルのイトーES-5000ですが、
ちょっと前からうちには情報入ってましたが、やっと発売となりました。
当院で使ってる総合電機刺激装置ES-520の後継機種になります。
この間にES-530、ES-525とマイナーチェンジをしており、金額的には250万を超える治療器です。
まだまだ世の中では「手技が一番!」と思ってる人や「電気はね・・・」と思ってる人が多いので順を追って解説していきたいと思います。
まず、当院使用のES-520ですがこちらを初めて知ったのは今から13年ほど前に東京都柔道接骨師会本部で行われた物理療法セミナーでした。
各メーカーを呼んで、それぞれの物理療法の特徴と製品のデモをするという講座で、伊藤超短波、チューオーが来ていたように記憶しています。
チューオーは主に温熱療法というくくりで、オンパーとマイクロウェルダーの紹介。
オンパーはとても良いのですが、場所の関係上都会の治療院レベルでは厳しいですね。
うちはその代りにゲルマニウム温浴器を使用しています。
いつかこの温浴器に超音波を発生させる装置を後付けでみたいなことを考えています。
主に、手首・足首の外傷、骨折後の浮腫の軽減に効果的です。
マイクロウェルダーは適度な「振動」と「温熱」、そして「磁力」が発生します。
検磁器といって、中にピップエレキバンのような磁石の玉が入った筒を近づけると、パッドより放たれる強烈な磁気により中の磁石が動き回ります。
こちらも主に浮腫の軽減に用います。
当院では女性の「むくみ」というお決まりの悩みに対し、これをよく使います。
この温熱と振動が心地良さを演出します。
伊藤超短波は主に電流についてのレクチャーを行い、当時出たばかりの最新機種だったES-520のデモを。
中でも衝撃的だったのはハイボルテージでした。
この頃は開業間もなく、メインはカイロプラクティックによる手技とカッピングでしたので、このハイボルテージを受けて最初に思ったのは、リスクの高い首の矯正はこのハイボルトで行けるかも、と思ったのが物理療法にのめり込むきっかけとなりました。
まだまだ保険診療どっぷりで、大型低周波治療器や牽引、ウォーターベッド主流で、干渉波が最先端とか言ってたような頃、すでに自費診療を行っていた自分にはとても興味深い体験でした。
接骨院ではたった10分程度のマッサージを回すための時間稼ぎでしかなかった電流治療を、たった一人のために250万以上のお金を費やして施術することはものすごいリスクでした。
一番迷惑だったのは家族ですね。
しかしこの時期があったので今があるわけで。
まあ、ハイボルテージのために250万払ったというようなものです。
総合電機刺激装置というくらいですから他にも、干渉波やマイクロ波、微弱電流にTENS、ロシアンカレントなどの電流もあるのですが、一番使ったのはハイボルトとEMSです。
その数年後にES-530という製品がリリースされ、こちらからは3Dという「立体動体波」という電気刺激が組み込まれるようになりました。
さらにES-525というマイナーチェンジ番とでもいいましょうか、立体動体波を2チャンネル使えるタイプも出ました。
ES-520以降にこの手の電流に興味を抱いた人には250万は出せても、立体動体波だけのためにまた250万出すのは正直かなり抵抗がありました。
常に思っていたのは、それぞれハイボルテージだけ、立体動波だけのコンパクトな機械を50万くらいで出してよとメーカー所長に言っていたものでした。
そう、自分がES-520を導入した時の所長は中山さんで、そのあとすぐに後任の佐々木さんがずっとうちの担当でついてくれていました。
つい去年まではハイボルテージとこの立体動体波がこの2機種の強みでしたが、なんと宿敵フィジオさんがラジオスティムに続き、ご法度のハイボルテージ単体をリリースしてしまったわけです。
しかもハイボルEMSモード付。
やはりハイボルだけ欲しかった人には売れるよな。
250万出さないと買えなかったのが1/5の金額だもの。
おれも買っちゃったよ。(笑)
でもこれは大会やセパタクローなどの現場サポート用です。
他にコンパクトなカッピングポンプセットとラジオ波(RFサーマボーテ:メビコジャパン製)、微弱電流フィジオナノも。
残るは立体動体波がこの刺激装置の肝。
相変わらず、立体動体波のみ2チャンネル使用の機器が出るのを所望しておるのですが。
満を持して、出ましたね、ES-5000!
ES-550と来るのかと思ったら飛び越えました。(笑)
ここからがレビューとなります。
まず外観。
写真ではわかりづらかったボディはガンメタリックにシルバーという今までのイトー製品にない色使い。
更に無駄に怪しくブルーのライトがバキュームと通電時にダイヤル周りがぼんやりと光る。
最初、オーディオ機器かと思った。
昔持っていたソニー製のビデオデッキ、ベータプロを思い出した。
正直、このデザイン好きです。
520の頃から比べると、デザインが流線形に変わりつつ、色もメタリック調になっています。
フィジオ製品がメタリックなワインレッドを基調としているので、それを意識してるのかな?という気もします。
流れとして、お堅い医療機器のイメージより、よりスポーティだったり見た目も重要視されるようになってきたというのはある意味興味深いです。
こうなると、お店の内装や照明なども凝って、より自費を取りやすい雰囲気を演出するのがいいように思います。
今回は1週間のデモでしたので、立体動体波と3ーDEMSのみに言及させていただきます。
そうそう、スティックの導子もどんどん進化して、ダイヤル回さずに手元で操作でき、タイマーやボリュームも導子に表示される機能まで追加されていました。
これはカッコいいし、使いやすい。
さすがに530、525で色々試して培ったノウハウが活かされてる感じです。
当院では全くなかった立体動体波の刺激は、来院された方の全員が満足され、いつ導入するのかを何度も聞かれたほど。
まず、今までは痛みや、つらい個所にラジオ波➡超音波&ハイボルテージを入れていましたが、今回は敢えてほとんどの方に立体動体波とカッピングのコンビネーション15分で結果を診ていきました。
「とにかく軽い!」、両手をベッドについて起き上がろうとする瞬間にそう言いだす人が数名。
寝違えの患者は「痛みがない、後ろ向くのに動きがよくなった」
腰痛の人や仰向けのカッピング希望の人には3D-EMSを。
これはメビコのボィセラを組み込んだものだろうと予測した通りだった。
要はボデイブローを順番に回転しながら食らうような感じ。
とにかく電流刺激はどれもより滑らかで、受けていて心地が良い。
恐らく、初めてこれらの装置による施術を受けたら、皆電気治療という概念が吹っ飛ぶことだろう。
確かに10数年の歳月を経て、確実に進化している。
自分が520の頃から使っているから尚更その価値や真価がわかる。
未だ、この520でさえうちでは現役、そして皆驚くわけだから、この機械も今後10年は安泰だろうな。
この5000にはなくて520にだけある電流もある。
単に5000は一番使い勝手が良く、費用効果の高い電流のみに集約されたといってもよいかも。
そうそう、いいことばかり書くとメーカーから何かあるんじゃないか?と思われるので今のところ気づいた惜しい点をひとつ。
実はこれらの機械、共通して本体とは別に電動のポンプユニットがある。
セットのようだが、アクセルガードでも対応可能なので本体のみの購入も可能。
ちなみに当院はポンプユニットなし。
何故か?
高いから。
ポンプのみで60万ちかくする。
協会推奨のカッピングパルサーセットがなんと2台も購入できる金額。
吸い玉ができるならまだしも、この本体とセットで初めて機能をなすため、手間を惜しまず、まめにアクセルガードを交換すれば60万のポンプは必要ないわけだ。
しかし、この5000で立体動体波を使うならこのポンプユニットは必須。
アクセルガードでは3枚づつ貼ることになり本当に手間なのだ。
で、何が欠点かというとこれ、3Dモード以外に通常の2Dモードも切り替え可能。
そのため、内蔵ポンプが従来1基だったのに対し2基で対応する。
いづれかを選択すると、残った吸引(実は吸引ではなく吹き付けという事らしく、カッピング使う原理とは逆のようだが、いまだ理屈がわからん)カップもずっと吸引しっぱなし。
それぞれ独立したスイッチがあればいいのにと思った。
音がうるさいので平らな場所にくっつけてしまうか、カップ同士をくっつけると静かになります。
メーカーでも一応音が静かになるような対策を思案中だそうです。
そう、当然超音波のコンビネーションも今後主流になるので、これにはUST-770が必要となります。
ボデイも5000を出すのがわかっていてのデザインということですね。
自分が持っているUS-750は当然非対応なのね。
色も違うしね。
ということで、スティックを使ったフェイシャル等はまたの機会に。
これから開業するなら温熱(ラジオスティム)ペインコントロール(ES-5000)筋膜リリース(カッピングパルサー)は3種の神器となりそうです。
もうね、当分手技の出番ないですよ、本当に。
もうすぐ、うちも完璧なオートメーション施術が完成しそうです。
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