抜缶療法の臨床応用 医師が実際に吸い玉療法を行って、その効果や臨床例を挙げている書籍の紹介です。 高知県、西田順天堂内科の院長、西田 皓一先生は1977年から東洋医学専門誌である「医道の日本」に東洋医学の優れた面を紹介され、多くの鍼治療などの本を出されています。 中でも本書は、吸い玉(抜缶)療法について臨床結果や吸い玉の効果・効能を詳しく説明されています。 特に、吸い玉が急性疼痛疾患(腰痛、肩関節痛、膝関節痛、こむら返りや、ぎっくり腰)に即効性と鎮痛効果があることや、他の治療法の効果高める補助的な作用について書かれています。 血行や血流などの効果効能で取り上げられる吸い玉療法を、筋肉の痛みや痙攣などの鎮痛に一番効果があると評価されたのは自分の知る限りこの西田先生だけです。 自分自身も長く吸い玉をやってきて、同じ見解だったため、ものすごく参考になった本です。 西田先生は吸い玉だけでは十分な効果が得られない場合、鍼を使い相乗効果をあげています。 鍼灸師や医師にとっても安全な治療法であり、過敏性胃腸障害のために痛み止めが内服できない場合ににも、副作用もなく使用できるとも記されています。 自分は鍼師ではないので高周波等を使用していますが、根本的な考え方は同じようです。 そして、僕も全く同感なのですが、本書の中で雑感として、こんなに簡単な手技(西田先生は吸い玉療法を手技ととらえています)でしかも有効な治療法が、なぜ現在そんなに利用されていないのか?この有効性を知らないためなのか?と「不思議」という言葉で本書の最初と最後にも記しています。 今まで鍼だけで治してきたが、実際にやってみるまで臨床上こんなに効果があるとは思ってもみなかったとも書かれています。 終わりに、とても重要なことが書かれています。 それは吸い玉療法が鎮痛効果や他の疾患に対して効果があることは証明できたが、現代社会で認められるには吸い玉療法の効果機序を科学的に立証(エビデンス)されることが必用で、以下の二つのことが証明されることが望ましいということです。 1.吸い玉施術後、局所と全身の末梢血管が拡張していることを映像で証明すること。 2.吸い玉をすることで、どのように血液の変化が起こっているのか?血液レオロジーによる評価が必用。 問題はこれらの装置を購入する費用の問題とされています。 現在、赤外線サーモグラフィーはスマホに装着するタイプで3万円台からあります。 毛細血管画像観察装置はこのようなものがあります。 血液の画像観察には位相差顕微鏡があります。 上記の3つの機材は揃いました。 これだけでは不十分なので、超音波パルスドップラ血流計や血液性状分析試験を依頼できる機関も探さないとですかね。 西田先生のおはなし、聞いてみたいですね。 事実、スポーツ選手や格闘家の多くがこの吸い玉療法を取り入れ始めていますし、あの金メダリストの室伏選手が疲労回復に取り入れているというNHKのテレビ番組は非常に衝撃的でした。 出典:クローズアップ現代より この番組は残念ながら観ていないので詳しくはわかりませんが、単に血行促進だけを狙ってる行ってるとも思えず、スポーツ後の筋肉疲労や筋痛を抑えるために行っているのではないかと思えてなりません。 ご本人に会う機会があれば伺ってみたいところです。 もし吸い玉療法のエビデンスが証明できたらすごいことになりそうです。  ...

自宅でのセルフケア~きくち式健康入浴法~ 食生活の見直し以外で、自分でできる一番簡単で効果の高いセルフケアは充分な睡眠と入浴になります。 睡眠のはなしはまた別の機会に。   まず、簡単な健康チェックですがあなたの「体温」はいつもどのくらいですか? 毎日体温チェックする人はあまり多くないと思います。 「風邪をひいたかな?」というタイミングくらいでしょうか? なので、普段の正確な体温を知らない方が多いです。 当院で体温チェックをしてあげると、自分が思っていた以上に低いケースに驚かれます。   ここでひとつ、症状がなければ「健康」といえるでしょうか? 東洋医学的な考えでは「未病」という言葉をよく使います。 「未病」とは、いま症状は出ていないが、放置しておくとやがて病気になる一歩前の段階のことを言います。   自分はいつか飲食もやってみたいというのもあって、食品衛生管理者の資格も取得しました。 公衆衛生の中で、調理に携わる人は定期的な便検査が義務付けられています。 「健康保菌者」を排除する目的です。 症状がなくてもウィルスや菌に感染している人が調理を担当すれば、それが原因で食中毒などにつながるということを避けるために重要なことです。 HIVや肝炎などのキャリアも発症しなければ自分が宿主だということに気づきません。 このように、自分では健康だと思っていても、自覚症状のない病気や保菌者である人は多くいるかと思われます。   現在の医学では健康診断という方法で現在の健康状態をチェックすることができます。 しかし忙しい世の中、特に個人事業主の方やその家族の方などは、健康診断を受けていない方も多くいます。   当院ではカウンセリングの際に定期的な健康診断を受けているかの問いをしていますが、上記の職業の方ほど受診していない傾向が強いです。 そういう方には(区内の方であれば)、区民検診を紹介し、必要性を指導しています。 こういった検査は、全て細部にわたってチェックするものではありません。 ある側面から健康基準値内かどうかを診ているだけです。 しかし、どの程度身体が疲労しているのか、基礎代謝や基礎体力など、同じ年齢層の人と比べてどうなのかなどのチェックはしていません。   大抵の人ならば、1ヶ月に1回くらい美容院や床屋で髪の毛をカットしに出かけるでしょう。 髪の毛は放っておくと1ヶ月で1センチ程度伸びます。 人のからだも同じで、目には見えませんが、日々の疲労は確実に蓄積されていきます。 その回復に重要なのが、「睡眠と入浴」なのです。   はなしは少し戻りますが、「体温を測る」のは体温計があればすぐにチェックできます。 正確に測るのであれば水銀タイプがいいですが、小さいお子様がいる家庭では破損した際のリスクを考慮するとデジタル式が良いかかと。 忙しい人なら20秒で計れるタイプもあります。 人のからだは核の部分で約37度くらい、体表に近づくにつれて36.0~36.5度くらいが健常な体温とされています。 当院に訪れる方は平均が30代~50代。 からだの不調を悩みとして当院に訪れる人たちの多くは低体温気味の方が多く、ひどい場合は34度レベルだったりします。   こういった方たちに共通して言えるのが、シャワーのみで風呂には浸からないという状況です。 暖まらないから血行が悪く、寝つきも悪いという悪循環、負のサイクルを繰り返しています。 若い人ほどこの二つが蔑ろになっているようです。   当院のダイエットは一般の方だけでなく、治療家の方やドクターにも注目されるようになりましたが、コースの中で必ずチェックしている項目のひとつがこの「体温」です。 体温が1度下がると免疫力は30%程度低下し、基礎代謝は15~18%程度低下すると言われています。 からだの不調が続いてる人や、ダイエットが苦手な人などはまず体温をチェックしてみてください。   からだを温めるのに手っ取り早い生活習慣が「入浴」なわけですが、核家族化、一人暮らし、多忙など様々な理由から風呂に浸かる習慣は、単にからだの汚れを落すだけの手段となってしまったようです。 からだを温める⇒血行を促進するということは、単に体温をあげるということだけでなく、血液が新鮮な酸素を各細胞に運ぶことで、二酸化炭素と老廃物を運び去るという物質交換が盛んになるわけです。 疲労性の物質を除去したり、菌が進入すれば血中の免疫作用、白血球が活発に働き、ケガをすれば細胞の修復を促進します。 つまり僕らの治療で言えば「冷えている」といつまでも「治らない」という事になります。 何でもかんでも温めればいいということではありません。 出血傾向や、発熱時は「冷やす」ということが重要になります。 しかし、冷やし続けても治癒は臨めないという事です。 僕の院では高周波を含めたあらゆる温熱療法を利用して効率よく効果を挙げていますが、家庭では何十万、何百万もする機械を購入するわけいはいかないでしょう。 ですので最低限「入浴」しましょうと提案しているのです。 入浴には 温熱作用 水圧作用 浮力作用 の3つの作用がります。 温熱は毛細血管の拡張や自律神経の調整などの効果があります。このタイミングでスイダマをしたりストレッチをするのが、最もベターなセルフケアとなります。 水圧による血液循環の促進、大げさに言うと、水圧で全身を押圧(マッサージ)されているような感じでしょうか。この状態関節を動かすと効率のよい運動療法となります。 プールでよくやるリハビリは浮力作用を利用して、関節に負担をかけない方法になります。 お風呂に浸かることで、体重は約9分の1程度になり、普段体重を支えている筋肉や関節は、その役割から開放され、緊張からくる脳への刺激が減少します。 当院ではこの浮力を利用したお風呂での筋トレを指導しています。 更に効果的に入浴するのに、炭酸浴もご紹介しています。 当院の健康入浴法を実践した方は、その後の寝つきがすごくいいと好評です。   このようにお風呂に浸かる習慣を取り戻し、なおかつきくち式健康入浴法を取り入れることで負のサイクルを断ち切ることができます。 体温チェックと入浴について書いてみました。   次回は入浴時にできるストレッチ法をご紹介いたします。            ...

~すぐに導入できる炭酸ミストケア~   美容でもの多く方が炭酸を使ったトリートメントをおこなっています。   僕が最初に炭酸ミストに出会ったのはもう5年以上前の健康博覧会だったかビューティーワールドだったか・・・   自分は造形も趣味なので、最初にこのシステムを見たとき、「ああ、塗装用のエアガンを炭酸ガスで吹くだけか」という印象のみでした。 しかも導入費用が高い。   自分で作ったほうが安いと思い自作しました。 その過程はアメブロで。   で、そもそも緑ボンベは生ビール用であり、用途以外の使用ではレンタルしてくれない場合がほとんどです。 見た目が生ビール用なので、高級エステではとてもむき身の状態では使用できませんね。 ケースも特注なので10万円近く取っているようです。   僕は用途に応じて使い分けたいので緑ボンベはクール&フィットを別々に吹けるよう2丁ガンタイプにしました。 カッピングの場合にはそれぞれビフォーアフターで使い分けます。   でも、こうまでしなくてももっとコンパクトに使えるんです。 これらもメーカーから販売されていますが、仕組みはソーダ用の炭酸カートリッジに減圧弁とスプレーガンをつなぐだけです。   スプレーは2タイプで、カップをガンの上部に装着し、炭酸ガスとミキシングしながら吹きかけるタイプと炭酸ガスの噴き出しの際に下から吹き上げるタイプです。   メンテナンス等を考えると吹き上げタイプのほうが楽です。 中身を色々替えて吹きたい人にも予備の蓋つきビンがあるので好都合です。   フェイシャル、ヘッドスパ、全身に使用できるので1台あると便利です。   当院ではキットの販売もしております。 見た目さえ気にしなければいいという方には安くておすすめです。   特別講習会でも使用しますし、日本吸い玉協会の講習会のあらゆる場面でも使用しています。   炭酸の効果についてはこちらを参照してください。   炭酸ミストの効果ということではありませんから、念のため。          ...

身体の悩み解決、~中々治らない突き指の痛み~これが治らないと仕事ができない 近所の金物屋さんに務めてる店員さんで、うちの長男の通う中学に娘さんが通っている方が来院。 店に店員は他にもいるのに、なぜかその人を探してしまう、なんて経験ありませんか。   まさにそんな感じの女性です。 今までは僕が客として金物屋に行き、もう何年も顔見知りだったのが、ひょんなことから患者さんになってしまいました。 大分前に転んで突き指をして整骨院通いをしていたのですが、一向によくならない。 金物屋で物を掴んだりすることも多く、ひどいときは全く力が入らないそうです。 左の親指の第2関節の部分が故障個所でした。 指を動かしたときの痛みで、可動域が狭くなっていました。 もう随分経ってるので温熱を入れるため、最初に炭酸ミストを吹いてから超短波をかけました。 大抵、炭酸ミストの中身は精製水ですが、当院ではクール&フィットを状況に応じて使い分けます。 この瞬間に「いい匂い」という嗅覚へのアプローチと炭酸ミストスプレーで消炎鎮痛という視覚的な効果を与えることができます。 この炭酸ミスト、緑ボンベを使用したものは導入コストも高く、本来の使用用途異なるために取り扱いが困難ですが、当院で進める簡易キットは個人で化粧水を入れて使用したりするのに都合がよく、ボンベもAmazon等、ネットでソーダ水用のものが使用できます。 今月の特別講習会でも使用法をご紹介いたします。 ここで「え!温めていいんですか?」という言葉が出てきました。 熱も腫れもないし時間も経過してるので温めない限り治らないと伝えると、「今通ってる接骨院の先生は炎症があるから冷やせって言われてるのでずっと冷やしてました」とのこと。 こういう問答はいつものことなので、「だから良くならないんでしょ」って。 超短波を5分かけたあとに指を動かしてもらうと「痛みはまだ若干あるけど、良く動く!」 ここで冷やし続けても良くならないということを理解してもらえました。 次に、痛みが残るというので、超音波コンビネーションを60秒。 接骨院の低周波や干渉波との刺激の違いに驚かれます。 「電気が気持ちいと感じたのは初めて!」とか「奥のほうに入ってる感じがする」という言葉が返ってきます。 超音波は3MHzを使用しました。 超音波も1MHzを使用しているところが多いですが、1MHzだと皮下6センチくらいの部分が有効ポイントですので、指などは皮下2~3センチ程度が有効ポイントとなる3MHzがベターです。 照射後はほとんど痛みがとれていました。 最後に試作の指用カッピングを使いました。 もともとこのカッピングパルサーは関節へのアプローチを意図したもので、突き指などにはこの試作のシリコンカップが有効ということもわかりました。 今後協会内で会員のみに販売していきます。 治療が終了して、とても感謝されました。   僕の仕事を手伝ってもいいとも言ってくれました。 なんか、急激に僕の周りで支援してくれる人が増えてきたな。   ちょっと頑張った甲斐があったかな?            ...

バレーボールをやっているママさんが、練習中にぶつかり左胸を傷めたそうです。 整形外科に行くべきか迷ったそうですが、うちに来て相談してからという行動をとられました。 そう、当院は何かに打ち込むため(バレーボール、ギター、ダンス、仕事、試験、ダイエット、マラソン大会など)に障害となる身体の原因や悩みを解決するためのパーソナルボディケアを得意としております。 痛みを取るだけの治療院はもうとっくに辞めています。 何故なら、痛みを30秒から数分で変化させるだけの機械が全て揃っているので、痛みをとるとそこで終了となり、「また痛くなったら来ます!」の繰り返しになるからです。 健康増進が目的なのに、とっかかりが痛みをとるための「治療」を商品にすると、痛みが取れる=目的達成となり、こちらの意図する健康増進やメンテナンスまでに辿り着かず、その後は相変わらずクイックマッサージなどでその場をやり過ごす、というのが実情です。 幸いうちは開業当初からホームページを自作し、試行錯誤によりnetのみでの自費の集客ができるようになったので、何とか空中店舗でも、保険診療なしでも機械の設備投資と院の拡張を続けてこれました。 15年前は治療院でホームページを持ってるところは皆無でしたが、今では誰もがスマホで検索する時代となり、ホームページがないこと自体がすでにリスクとなる状況でもあります。 最近、協会での活動を始めてから多くの先生方が当院を訪ねて来るようになり、郊外から来られる先生方はこの阿佐谷の駅前だけで、ものすごい治療院の数(乱立)に驚かれます。 杉並区でも阿佐谷はかなり激戦区に入ります。 こういう中でやっていくには、他と同じスタイルでは安売り合戦を展開するか、グレーな部分で生き残る以外は厳しいでしょう。 グレーな部分とは亜急性にかこつけた保険請求やなんら根拠のない美容整体(骨盤ダイエット、小顔矯正、意味のない痛いだけのリンパマッサージなど)や医師以外はやってはならない治療(内臓治療、アトピー治療、瀉血、不妊治療)など、どうみても人の弱みに付け込んだとしか思えないようなもの。 場合によっては人の人生を狂わせてしまうような恐れがあるということを理解されたほうがいいと思います。 自由診療だから何をやっても構わないということではないですよね。 こんなことをやってるうちはドクターからも一般人からも社会的信用度は上がらないと思います。 うちはどちらもやらずに、保険診療を早々にやめてグレーな部分は切り捨てました。 また安売り合戦にならないように、独自のメソッドで確実なファンを少しづつ増やしてきました。 自由診療をやるということは、保険診療より顧客満足度の高い施術結果を出すことにあります。 そのベースが「根拠」と「結果」です。 どちらかというのはよくありますが、根拠と結果が結びついたものはそう多くありません。 できるだけ感覚に頼らず、数値で見せられるような努力を続けてきました。 治療家は自己の手技の研鑽や治療機器には投資しますが、検査器具にはあまりお金をかけません。 検査ではお金が取れないと感じているのと、検査器具も高額なものが多いからです。 でも、一番大切なのはこの評価をするためのツールと知識なのです。 端的にいうと、「冷えてるから温める」「熱があるから冷やす」ということです。 熱は体温計で測ることもできますが、部分的な炎症による発熱は体温計では測れません。 同じように部分的に冷えているというのを測定するのも体温計では測定不可能です。 うちでは赤外線温度計を使用しましたが、スポットでしか捉えられず、ちょっと動かしただけで数値がバラつくので扱いづらいです。 明らかに腫れがあって、触っても熱いと感じるものであればわざわざそれを使うこともないでしょうが、見た目でも判断つかないような場合(急性の痛み=炎症(熱)→冷やす)に本当に冷やす必要があるのか、ということです。 もう赤外線サーモグラフィもスマホに繋げて見れる時代になりました。 しかも3万円台です。 僕も購入するつもりです。 このツールを使うとすごい事実が判明するかもしれないですね。 もうそういう時代です。 今、ホームページは去年からプロの方にお願いして、どんどんリニューアルを続けています。 その結果、当院に一番多いアクセスが「吸い玉」と「ダイエット」という結果になりました。 ここでわかったことがいくつかあります。 「治療」や「交通事故」に力を入れて集客しようとしてもそもそもパイが小さい(少ない)ということと、競合が多いこと。 ホームページもプロの業者を使えば、SEO的に上位検索に上げることは可能です。 お金をかけて上位検索に出ても、そもそも交通事故に遭う人がいなければ検索もされないわけですし、「交通事故治療」「整骨院」で検索をする人は同業位なものです。 また、「治療」と一口に言っても、何をどんな風にやるのかイメージがわかない、また鍼やマッサージ院と違って整骨院は具体的に何をやってくれるのかイメージできないというのが最大の壁となっています。 骨折・脱臼・捻挫などケガをすれば普通は病院に行ってしまいます。 整骨院は保険の効くマッサージ屋、病院の先生より優しいとか、その程度の認識しかなく、むしろ整体院のほうが「保険が使えない」という認識があるのでよっぽど有利かもしれません。 保険診療しかやってこなかった人が、営業マンのすすめで機械を導入したとしても、或いは最近よくある「たった○○だけで××が治ってしまう」的なセミナーに行ったとしても、まずうまくいきません。 うまくいくはずがないんです。 はなしちょっと戻りますが、うちはもともと「ギックリ腰」を得意としてやってきましたが、今ではあちこちから「吸い玉」と「ダイエット」でアクセスしてきます。 これはどちらも本質的な「身体の悩み」に直結し、尚且つイメージができているからです。 ダイエットは女性の永遠のテーマであり、終わりがない。 食べなきゃ死んでしまいますからね。 だからこそ、より効果的で、無理のない、安全なダイエット法を臨むわけです。 当院の場合は医療連携によるCTの画像撮影が相当効いているようです。 これは真似たくても簡単にはできません。 世の中で医療連携して、ドクターと信頼関係を築けている院はどれほどでしょう? まして、血液検査の結果や診察も受けて良好と判断されるようなダイエット結果を出すのは容易ではありません。 それと「吸い玉」は吸い玉をしたくて来るわけではありません。 常連の方は吸い玉をしたくて来院されることもあります。 しかし、8割以上の方が「肩こり」の代替療法として、遠方よりホームページを見てやってくるのです。 日本人の女性の体の悩みのトップは「肩こり」です。 2位が腰痛です。 男性の場合はこの順位が逆転します。 吸い玉も画像を出すことで、簡単に他の施術との違いを視覚的にイメージさせることができます。 沢山吸われてる、(引っ張られてる)という想像がつくのと、施術後の反応として赤い跡が出ることでビフォー、アフターがはっきりとするので感覚だけでない、「証拠」を視覚で訴えることのできる陰圧の施術法なのです。 ですので、吸い玉をやってるということをページで紹介するだけで勝手に全国からやってきます。 当院では圧倒的に女性の来院率が高いです。 強い刺激で「揉まれる」ことよりも、適度な刺激で「引かれ」ることのほうが、今までにない感覚であるが、普段日常的に行っている背伸びやストレッチに似た感覚もあり「肩こり」が楽になったという差別化になっているのです。 スポーツ選手やハリウッドセレブにも人気が出てきたのも影響してか、もう気づいてる人たちはどんどん吸い玉を自費メニューに取り入れ始めています。 理由は他の機械を導入するよりコストが安く、自費がとれるからです。 うちの近所(並びで10メートル圏内です)の整骨院は1回500円です。(笑) 僕のところはその10倍の5000円です。 でも全国から来ます。 その差はなんでしょう? 答えはホームページです。 自分の悩み(酷い肩こり)があり、他人に相談、もしくはnetで検索し「吸い玉」を知る。 聞いた治療院は自分の住んでる場所からも遠い、会社からも遠い、吸い玉はやりたいが鍼とセットでないと受けられない(これはよく聞くはなしです)、エステだと高すぎたり、何かを売りつけられそうという理由から、netで吸い玉のできる治療院を検索します。 その時に役立つのがポータルサイトなんです。 その中からより良いと思う治療院のホームページを探します。 良いと思うと遠くても来院されます。 そのためにはいくつかの法則があります。 また吸い玉をただ付けるだけのカッピングではもう差別化になりません。 ラジオ波を購入してもただ普通に使うだけでは値段の安いほうに流れていくのは自然の摂理といえます。 重要なのは一つの施術を最大限活かすために何をするか?が他とは違うオリジナリティーを出すことになります。 それもしっかりとしたエビデンスや臨床例、他との比較が真の差別化となります。 吸い玉を取り入れたから差別化になると思ったら大間違いです。 簡単にできるものほど、誰にでもコピーされるというものです。 簡単なようでいて実はそう簡単ではないのが僕のメソッドです。 ご同業の方にも相当興味を持たれてる当院のブログ。 何かのヒントになったり、僕の仲間になってくれる方が増えたらという気持ちで書いています。 色々と苦労した甲斐もあり、何人かの柔道整復師の方が少しずつ集まってきました。 やはり同じスタンスの方とタッグを組むと心強いですね。 僕もまだまだ勉強したいことが山ほどありますが、そろそろ一緒に歩めるパートナーが欲しくなってきました。 僕が伝えられる情報やノウハウなどは日本吸い玉協会を通して伝えていきます。 先生方と同じ課題を持って臨床にあたり、データ収集を行い結果をもとに協会会員の情報として公開・共有ということを重ねていければと思います。 良かったらお気軽にメッセージください。 おっと、最初の話しの続きですが、深呼吸時の痛みや介達痛ありで、不全骨折有りと判断し施術をしました。 出典taste of Torah. 大概の場合、レントゲンでも確認できなかったり、折れていてもバストバンドと痛み止め程度のものです。 今日はラジオ波と超音波コンビネーションを使いました。 左の第4肋骨あたりの圧痛が強いので、さてどうしますか? 患者さんに仰向けになってもらい、手ブラ状態で施術をしました。 この方法、実に理にかなってました。 女性の乳房が邪魔になり幹部に直接導子を当てるのが困難なのですが手ブラにより導子が当てやすくなったのとしっかり隠せたのがより好都合でした。 ラジオ波を当てながらゆっくりと深呼吸させ、肋間筋を動かせます。 しばらくすると、「あ、痛くなくなってきた」という返事。 そのあと超音波コンビネーションにより更に痛みを取り除いていきます。 この際、超音波は3MHzを使用します。 超音波コンビネーションが終わると、更に痛みが減少し「あ~、やっぱり来てよかった」と喜ばれました。 実はこの患者さん、フィジオナノ(微弱電流)も持ってるにも関わらず使ってない状態。 早速今日から使ってもらうことに。 そして今度ケガしたら遠慮なく電話してもらうよう伝えました。 すぐに処置すれば痛みも軽減できるのに遠慮は必用ありません、僕のクライアントさんなら。 今日の施術スタイルですが、誰にでも真似できるものではありません。 信頼関係や施術者のキャラクター、院の雰囲気やスタイルなども含めてできるものです。 安易に真似をすると大変なことになりますのでお気を付けください。 ちなみにこの方の今日の施術プログラムは120分で15000円(税別)でした。 今回吸い玉は全くやっておりません。 超短波とドームサウナとラジオ波と全身のほぐしに加え肋骨骨折の治療を施しました。 ほぼ毎回カスタマイズで、その時により多少料金は上下します。 これでも大分サービスしたほうです。 ホームページがなければ、こういった方はほぼ来院されません。 いづれにせよこの乱立も淘汰されると思います。 淘汰される側になるか、積極的に取り組むか。 ホームページ、大切ですよ。...

世田谷から来られたカイロプラクターさん。 「フィジオラジオスティム」で検索され、吸い玉に興味を持たれたとか。 自分も最初はカイロプラクターとしてやっていくつもりでしたが、出会いにより柔道整復の道に進むことになったわけで、開業当初はもっぱらカイロプラクティックと吸い玉療法の2本柱で施術に取り組んでおりました。 物理療法セミナーでハイボルテージ療法に出会い、それ以来頚椎の矯正はなくても十分これで結果は出せるし、何よりも事故が少ない。 施術をするうえで、リスクは最大限避けるべきとの考えから、機械の正確さや効果に魅了され、現在のスタイルに至るわけだが、最近また原点回帰ではないけど、手技のニーズというか要望が多くなってきたのは事実。 やはり、手技と物理療法の融合がベストということか。 で、先生は二子玉川で開業しているそうで、仲間内では珍しく物理療法に興味を持ったそうです。 すでにラジオスティムも導入して、フィジオアクティブも体験したらしく、たまたまラジオスティムで検索しているうちに当院のホームページにたどり着き、吸い玉を受けてみたいと思ったそうです。 ちょうど寝違えたような症状が2,3日前にあり首の伸展動作と左回線がつらいとのこと。 また、背中に手を回した際に片側が届かない(よくあるケース)という悩みもありました。 実は僕も全然届きません。(笑) 治療しろよって感じですね。 皆さんはどうですか? 吸い玉も体験したいが、他の物理療法を組み合わせてどんな効果が得られるのかも体験したいとのことで、吸い玉と超音波コンビネーションを使って施術をしました。 施術途中の画像もUPしたいところですが、スタッフがいないのでビフォー、アフターのみ。 しっかり握れるまでになりました。 首の回旋、伸展もスムーズでした。 より物理療法に興味を持たれ、ハイボルトやカッピングも取り入れたいという気持ちになったようです。 さあ、次はどなたのどんなからだの悩みを解決いたしましょうか。...

ヒップアップ  ~高周波ラジオ波(温熱)+中周波EMS(筋トレ)~ 健康な一般女性の体脂肪は体重の18%から25%くらいあります。 女性は特に臀部が極だって大きく、そのほとんどが脂肪です。 脂肪はエネルギー貯蓄を主な働きとする「アジポサイト」と呼ばれる細胞で構成され、結合繊維組織によって間仕切りされた小さな脂肪の塊となっています。 この脂肪の塊は真皮と筋肉の間でぶどうの房状になって広がり、この皮下にある脂肪組織は「セルライト」と呼ばれ、リンパ管や血管を圧迫し、血液が蓄えられた脂肪酸を運ぶのを妨げます。 赤外線サーモグラフィでも脂肪の多い部分は青く、温度低下が見受けられます。 実際にCT画像を撮ってみました。 モデルは20代女性で体重78kgです。 青い部分が脂肪層で、赤が内臓脂肪、グレーが筋肉です。 やはり脂肪層が目立ちますね。 低周波のEMSをかけたとしても、脂肪層が厚いため、深部の筋肉まではほぼ到達しませんし、仮にボリュームを上げたとすれば皮膚抵抗が強くなり、チリチリとした嫌な痛みを感じるでしょう。 それ故、トレーニングをみっちりやっても、局部的なセルライトを完全になくすのは難しいのです。 ダイエットをして、胸が小さくなってもお尻はそのままという例は珍しくないわけです。 そもそも脂肪1キロを消費するのに約7200kcalもの運動が必用となり、概ねフルマラソン約3週分とも言われます。 運動だけで効果的に臀部を小さくするのはかなり厳しいといえます。 当院では、高周波によるラジオ波を照射し、深部の筋肉まで温めることが可能です。 (イメージです。) イメージとしてはラードを溶かすような感じでしょうか? キャビテーションも似たようなトリートメントですが、温熱感がないのと、振動音があるためあまり人気がないようです。 充分な温熱を入れた後に中周波によるEMSをかけていきます。 (イメージです。) 単に筋肉を引き締めるというだけではなく、腰痛予防や重心、安定性の向上を図ります。 終了後、立った瞬間に姿勢が良くなったのを実感できます。          ...