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自宅でのセルフケア~きくち式健康入浴法~
食生活の見直し以外で、自分でできる一番簡単で効果の高いセルフケアは充分な睡眠と入浴になります。
睡眠のはなしはまた別の機会に。
まず、簡単な健康チェックですがあなたの「体温」はいつもどのくらいですか?
毎日体温チェックする人はあまり多くないと思います。
「風邪をひいたかな?」というタイミングくらいでしょうか?
なので、普段の正確な体温を知らない方が多いです。
当院で体温チェックをしてあげると、自分が思っていた以上に低いケースに驚かれます。
ここでひとつ、症状がなければ「健康」といえるでしょうか?
東洋医学的な考えでは「未病」という言葉をよく使います。
「未病」とは、いま症状は出ていないが、放置しておくとやがて病気になる一歩前の段階のことを言います。
自分はいつか飲食もやってみたいというのもあって、食品衛生管理者の資格も取得しました。
公衆衛生の中で、調理に携わる人は定期的な便検査が義務付けられています。
「健康保菌者」を排除する目的です。
症状がなくてもウィルスや菌に感染している人が調理を担当すれば、それが原因で食中毒などにつながるということを避けるために重要なことです。
HIVや肝炎などのキャリアも発症しなければ自分が宿主だということに気づきません。
このように、自分では健康だと思っていても、自覚症状のない病気や保菌者である人は多くいるかと思われます。
現在の医学では健康診断という方法で現在の健康状態をチェックすることができます。
しかし忙しい世の中、特に個人事業主の方やその家族の方などは、健康診断を受けていない方も多くいます。
当院ではカウンセリングの際に定期的な健康診断を受けているかの問いをしていますが、上記の職業の方ほど受診していない傾向が強いです。
そういう方には(区内の方であれば)、区民検診を紹介し、必要性を指導しています。
こういった検査は、全て細部にわたってチェックするものではありません。
ある側面から健康基準値内かどうかを診ているだけです。
しかし、どの程度身体が疲労しているのか、基礎代謝や基礎体力など、同じ年齢層の人と比べてどうなのかなどのチェックはしていません。
大抵の人ならば、1ヶ月に1回くらい美容院や床屋で髪の毛をカットしに出かけるでしょう。
髪の毛は放っておくと1ヶ月で1センチ程度伸びます。
人のからだも同じで、目には見えませんが、日々の疲労は確実に蓄積されていきます。
その回復に重要なのが、「睡眠と入浴」なのです。
はなしは少し戻りますが、「体温を測る」のは体温計があればすぐにチェックできます。
正確に測るのであれば水銀タイプがいいですが、小さいお子様がいる家庭では破損した際のリスクを考慮するとデジタル式が良いかかと。
忙しい人なら20秒で計れるタイプもあります。
人のからだは核の部分で約37度くらい、体表に近づくにつれて36.0~36.5度くらいが健常な体温とされています。
当院に訪れる方は平均が30代~50代。
からだの不調を悩みとして当院に訪れる人たちの多くは低体温気味の方が多く、ひどい場合は34度レベルだったりします。
こういった方たちに共通して言えるのが、シャワーのみで風呂には浸からないという状況です。
暖まらないから血行が悪く、寝つきも悪いという悪循環、負のサイクルを繰り返しています。
若い人ほどこの二つが蔑ろになっているようです。
当院のダイエットは一般の方だけでなく、治療家の方やドクターにも注目されるようになりましたが、コースの中で必ずチェックしている項目のひとつがこの「体温」です。
体温が1度下がると免疫力は30%程度低下し、基礎代謝は15~18%程度低下すると言われています。
からだの不調が続いてる人や、ダイエットが苦手な人などはまず体温をチェックしてみてください。
からだを温めるのに手っ取り早い生活習慣が「入浴」なわけですが、核家族化、一人暮らし、多忙など様々な理由から風呂に浸かる習慣は、単にからだの汚れを落すだけの手段となってしまったようです。
からだを温める⇒血行を促進するということは、単に体温をあげるということだけでなく、血液が新鮮な酸素を各細胞に運ぶことで、二酸化炭素と老廃物を運び去るという物質交換が盛んになるわけです。
疲労性の物質を除去したり、菌が進入すれば血中の免疫作用、白血球が活発に働き、ケガをすれば細胞の修復を促進します。
つまり僕らの治療で言えば「冷えている」といつまでも「治らない」という事になります。
何でもかんでも温めればいいということではありません。
出血傾向や、発熱時は「冷やす」ということが重要になります。
しかし、冷やし続けても治癒は臨めないという事です。
僕の院では高周波を含めたあらゆる温熱療法を利用して効率よく効果を挙げていますが、家庭では何十万、何百万もする機械を購入するわけいはいかないでしょう。
ですので最低限「入浴」しましょうと提案しているのです。
入浴には
温熱作用
水圧作用
浮力作用
の3つの作用がります。
温熱は毛細血管の拡張や自律神経の調整などの効果があります。このタイミングでスイダマをしたりストレッチをするのが、最もベターなセルフケアとなります。
水圧による血液循環の促進、大げさに言うと、水圧で全身を押圧(マッサージ)されているような感じでしょうか。この状態関節を動かすと効率のよい運動療法となります。
プールでよくやるリハビリは浮力作用を利用して、関節に負担をかけない方法になります。
お風呂に浸かることで、体重は約9分の1程度になり、普段体重を支えている筋肉や関節は、その役割から開放され、緊張からくる脳への刺激が減少します。
当院ではこの浮力を利用したお風呂での筋トレを指導しています。
更に効果的に入浴するのに、炭酸浴もご紹介しています。
当院の健康入浴法を実践した方は、その後の寝つきがすごくいいと好評です。
このようにお風呂に浸かる習慣を取り戻し、なおかつきくち式健康入浴法を取り入れることで負のサイクルを断ち切ることができます。
体温チェックと入浴について書いてみました。
次回は入浴時にできるストレッチ法をご紹介いたします。
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